世界が平和になりますように あなたが幸せでありますように
もう昔の事ですが、うちの庭に地下水が湧き出ているところがあり、石の受け皿の上に添水(そうず)が有りました。
ある日それが壊れて動かなくなってしまいましたが、それからまもなく、小さなカエルがその竹の筒の中に住み始めたのです。
時折水の溜まった石の受け皿の上に出てきては、「ケロケロ」と鳴いていました。
その形が成長して行き、円錐形のような独特の、もっちりとした体型となっていきました。
安定感のあるその姿に可愛らしさが有り、心が癒やされたものでした。
ところがある日、身体が大きくなって、その竹の筒の中に入れなくなったようで、ずっとその石の皿に座っていましたが、次の日からいなくなってしまいました。
カラスにやられたのかと思っていましたら、ある日庭のお宮の内側の屋根に乗って「ケロケロ」と鳴いていました。
「生きていたのだなあ」と思い、とても嬉しかったのですが、だんだん秋が深まって行くと、もう姿を見せなくなりました。
時折カエルの置物を見ると、あの心が癒やされた日々を思い出します。
どんなに見ていたい風景も離れがたい思い出も、人生においてはいつか、クルマのフロントガラスの雨粒のように拭われてしまいますが、出会いは動物でも風景でも物でも、「縁」として、きっと何らかの意味を持っているはずです。
そういった事象との、離れなければならない日々を、人はだれでも持っている筈です。
諸行無常(移り変わらぬものはなく、生きるものもやがて去りゆくという仏教の考え方)のこの世で、自分の心のバランスをいつも保ち続けるのは難しいと思いますが、自分の心でものごとに当たる時の「誠の心」だけは、保ち続けたいと思います。
先日お参りさせて頂いた神様のお社(やしろ)に書かれてありました。
「良きことも悪しき事も起こるその中に、誠の心有りや無しや」
天からのお言葉、心に深く沁み入りました。
画像は家の庭の薔薇です。
もう何十年も前から、毎年咲いてくれます。
とても大きな薔薇です。
今日のフィ-リングは、Rod Stuart ロッド・スチュア−ト氏の「Fly Me To The Moon フライ・ミ−・トゥ−・ザ・ム−ン」、Mrs. Green Apple ミセス・グリーン・アップルの「Soranji ソランジ」、久保田利伸氏のLA LA LA LOVE SONG ラ・ラ・ラ・ラヴ・ソング ~Midnight Piano Version ミッド・ナイト・ピアノ・ヴァージョン~」かな